コン橋=コンクリート製の橋
音水集落の休憩所前(8:13)
トイレの左「インクラ橋」・しだれ桜
『音水鉄山跡』の看板によると『この地域において宝永年間(一七〇四)から明治三十二年(一八九九)の間に鉄山の経営がなされていました。当時は約六〇戸の世帯があり鉄山て生活をしていました。金山神社(カナイゴサン)は慶応四年に当地鉄山の守神として祀る(滝山・廣地・鍵掛・久保原山の各鉄山を十年から三十年毎に移動し最後に音水に祀り現在に至る) 波賀町教育委員会』
この中の『久保原山』の所在地が分からない。『引原川支流・中音水川源流』の案内方面へ進み先ずは『インクラ橋』渡りから林道歩きが始まる。間もなく右崖に緩いU字の石垣(巾1m位?)があり水が流れていた(帰宅後yamaasoのHPでインクラインの軌道跡と知る=橋を渡った右手から山の斜面を見ると石垣で補強された斜面がある。ここをケーブルで貨車が上げ下ろしされていたのだ)見た時は山肌を護るための水抜き用だと思って見た。
やがて崖下に、鬼子母神の祠がある。入り口の看板よると(古くから子供の守り神として祀られ出産と同時に参拝して子供の成長安泰を祈願した)2・(8:15)下山地点で直ぐ上に建つ鉄塔への巡視路確認する。左が全開し4月10日に歩いた上り尾根の奥に荒尾山辺りも見えた。左下に水音を聞きながらハイペースで歩く。
(2)尾根先を回った所から西の眺め(8:18)最奥大甲山・荒尾山? (2)の次のカーブを振り返る(8:21)
今日は、少しでも時間と距離を稼ぐために飲水は腰のボトルだけにし、後の要用分は自然水を調達することにし空のボトルを2本を持参した。軽のバンが止まっていて無人車の中には釣り道具があった。(8:28)〜3・林道終点(8:37)『引原川支流・中音水川源流』のポールが立つ。矢印に沿って微かな踏み跡を辿ると間もなく左下に林鉄軌道が見えて其れに乗る。(8:40)。
(3)林道終点(8:37) 最初の鉄橋(8:45)
鉄橋先の石垣(8:46)
山手法面が崩れている所もあるが難無く進める。瑞々しい新芽と眼下の清流とその水音に何時になく癒されながら歩いた。「これが橋か」一本目の鉄橋(H鋼仕立て)がでた(8:45)。続いてのコン橋には朽ちた枕木が並んでいた。右法面の苔むした石垣が美しい。次第に谷川に接近して行く。左に休憩所か宿舎跡がある(石垣で整地)。4・谷分岐(8:52)
(8:47)辺りの軌道跡 (4)谷分岐北への渓谷(8:52)引原川支流/中音水川源流
『引原川支流・中音水川源流』ポールが立ち矢印は右(北)の谷上流を指していて踏み跡在り。一本目と同じ鉄橋を渡る(3本目)。北の谷は荒れていないが西からの谷は大岩が重なり合う荒れよう。地図では軌道はその谷を横断して東へ向かっている。橋の形跡なし。探すと流木に絡まったレールが一本あった。荒れ谷を抜けると軌道跡が出て其れを歩く。
(4)谷分岐辺り(8:54) (8:57)コン橋(4本目)
間もなくコン橋(4本目)が出る(8:57)。コケで覆われていて滑らないよう気を付けて渡る。軌道跡を忠実に歩き突き詰める覚悟で、身軽にする為、三脚も水も背負っていないので快速に進むが後の工程が長いので行方不明の歩きは不安だった。左右は杉林になる。右直ぐ上に軌道跡か?それと平行に歩く。間もなく人工造成的(もしかするとスイッチバック?用地かも知れない)な地形の範囲に入る。
前方は斜面が急になり「そろそろUターン地点か」と思いながら進むと前方に隧道が見えた。5・隧道(9:00)地図の破線道と違ってかなり奥まで歩いた気がする。地図と余りにも違うのはな何故のだろう・・・。隧道の長さも中の状況も不明で、気持ち良くなかったが入って行くと意外に快適に歩けた(レール無し・棲んでいるだろうコウモリも居なかった)
(5)隧道入り口(9:00) (5)隧道出口(9:04)
隧道は35歩で通過できた。出口は入り口以上に土石流で塞がっていた。「右下にも軌道跡がある?」なんて思いながら植林帯を歩いていると、其れは歩いて来た道だった。明確な支尾根を回り込むと2連のコン橋(5・6本目)が出る(9:06)。手前の橋の下方にコン橋(4本目)を見ながら渡る。北の谷筋が奥まで見える。植林他から離れて自然林になり気分も良くなる。水音が大きくなると又コン橋に出た(7本目)。6・(9:10)
二連のコン橋が出る(9:06) 二連のコン橋から下方のコン橋を見る(9:06)
(6)7本目の橋(9:10) (6)コン橋の先の切り通し(9:11)
水量もかなり有る橋はここまでで一番高かった。橋の向こう側は岩盤で切り通しになっていた。快適な道は直ぐに崩落し、同時に崩れ落ちてきた来た木で塞がってしまった。7・崩落(9:13〜9:17)潜れるだけの木の枝を切り払い通過する。その後は点々と地表に現れるイヌクギが残る朽ちた枕木を見たり、右下の清流を見たりしながらながら進む。
(8)宿舎跡:下段(9:26) 同上段の風呂とトイレ
(9)高架橋:北から(9:34) この石垣(高さは5m?)の向側に高架橋がある
軌道跡終点から上流方面
この奥が(11)の谷分岐になる谷筋を上る事も大して難しい事で無いと思う(9:38)
土の部分は無くなった。左右の何処かに踏み跡を探すと左岸に在った。川を渡り少し進むと道は山肌をジグザグと登っていた。「尾根越えで谷分岐に繋がるのでは・・・」とか道があれば確かめたくなる。上ると其れは獣道で無く確かな人工の道だった。道は間もなく尾根に乗ると北が開け。右側の谷は数段の滝で奥へと続いていた。
道は西尾根に沿って上がっていたので谷分岐へ崖下りを敢行する。11・谷分岐(9:57)そこには『揖保川源流・引原川支流・中音水川源流地点・瀬戸内海まで約66km』『(財)宍粟森林王国協会・平成19年3月)』のモニューメントが立っていた。探索しながら休む。右(北)の谷筋は狭い岩盤谷。左(西)の谷筋は右岸に踏み跡が在り辿って見ると間もなく大小岩のガラ場になりそれの右を巻いて奥へと入っていたが消えかけていた。
(11)へ下る崖からの眺め(9:55) (11)西への谷 北への谷
(11)下流からの眺め(9:58) (11)に立つモニューメント
おやつを食べて発とうとした時、ペットボトルに水を入れる事を突然思い出した。 運良く?これが猿の山勘?これを忘れていて気が付くとすれば昼の時だろう。こうなると波佐利コースから林道下りで下山のところだった。「本当によく思い出した」と自分を褒める。分岐発(10:15)
地図の等高線通りの激登りは灌木を掴みながら岩場を縫って上る。12・(10:35)この辺りからは幼木ミズナラも多い雑木林になり上り易くなる。樹間から西に大きな尾根山塊が見える。時々ミツバツツジが咲く。何本も朽ちかけた古杉の切り株がある。右谷筋の滝は音はすれど姿は観られず。13・991m(11:05)
(13)9991m辺りの切り株(11:03)
切り株は続く。「これで大きな上りは無い」右手に下山尾根が見える。14・(11:08)左スギ林になるが植林か実生かは分からない。15・(11:26)単独行の楽しさと不安とワクワク感を味わいながら上る。16・(11:36)「とうとう着いた」。より緩い上りになり安堵感に浸りながら上る。北面が開けたところで昼にする17・(11:45)
(16)から下山東尾根(11:36) (17)昼食辺りの切り株から北展望(11:48)
近年切り出された二抱え余りもあろう古桧・古杉の切り株が尾根や尾根北面にあり、其れに同等の太さの木も未だ残っていた。昼発(12:10)左はスギ林が続く。18・1161m(12:15)頂き中央は窪んで沼のようになっていた。下って行くと右に波佐利山・赤谷山・雪残る氷ノ山などが見える。右下に白いボードが見える(林道終点の看板と思う)そして間もなく波佐利山コ−スに合流した。19・波佐利コース(12:24)
(18)1161m西から (12:15) (18)からの氷ノ山=矢印
(19)波佐利山コースに合流(12:24)
即引き返す。〜18・(12:40)〜16・(12:46)「ここからはどんな尾根なのか・・・」取り敢えずしばらくは快適尾根が続く「尾根左右で、こんなにも植生が違うのは稀」と言うより初めてかも知れない。左は太い(大木では無い)杉・檜・ブナなどが残る原生林が続き、右は觀木帯が続く。20・(12:55)〜21・(13:08)
(20)辺りから北の眺め(12:54) 最奥氷ノ山・右端赤谷山 (13:16)辺りの尾根
次第に視界が利かなくなる。22・(13:08)地形に変化の無い下りが続き現在地の確認が曖昧になる。小さなコブも何処のコブか分からなくなる。23・(13:24)ここはコース外れた地点で帰宅後に確認した。不安のまま、右からの水音を気にしながら急斜面の植林帯を下っていると運良く左に大きな尾根が見えてコースから外れていると分かる。24・(13:35)
「あの尾根に復帰するんか」「このまま下ろうか・・・」そんな気にもなりかけたが思い留まってズリズリ滑りながら横移動し、最後は急登りで尾根に復帰した。25・コース復帰(13:55)コースを外れた地点を確認する余裕もなかった。左に素晴らしい原生林を見ながら快適歩きが続く。太い樅の木が目立つ。26・860m(14:10)
(14:19)辺りの尾根 (29)辺りの尾根(15:00)
前方に大きなピークの頭がが見える。コルからの上りは50m位だったがきつかった。27・(14:30)次のピークへ向かう。太さ一抱え半位のブナが目立つ。28・(14:35)「もう楽勝や急登は無い」左梢間から阿砂利尾根が見える。29・(14:54)〜30・(15:02)尾根にアセビガ出て少しうるさくなる。31・音水(15:15 休 15:20)展望・タグ無し。保護ブロック4枚。
(31)音水:東から(15:16) (15:45)辺り尾根左
(33)鉄塔下からの眺め
左端日の原山・と日の原集落
少し休んで発つ。左が開け音水湖方面が見える。32・(15:41)大きな露岩が在りその上から南の展望良し。その後も数か所に「コース間違ったか・・・」と思う位大きな露岩が出る。33・鉄塔(15:50)日ノ原集落と日ノ原山が見える。直ぐ下の林道に下る。2・林道(15:55)〜1・(16:05〜16:20)クールダウン(歩きの達成感と余韻に浸る)しているとコープに移動販売車が隣に止まると数人の人が買い物にきた。
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青線は計画コース
23・24・25赤線は予想
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5・6・7は予想コース
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